日本伸銅協会会員企業によるSDGsへの対応について
私たち日本伸銅協会会員企業は、これまで、くらしと産業を支える伸銅品の製造を通じて多くの社会環境問題の解決に寄与してきました。今後も社会から求められる伸銅品の製造を継続することで、より一層諸問題の解決に貢献するとともに、将来の世代にとってより豊かな社会となる環境を作るため、SDGsに取り組みます。
1. 気候変動に向けた具体的取組み
2050年カーボンニュートラル達成に向けて、カーボンニュートラル行動計画において、2030年のCO2削減目標として2013年度比33%減を設定し、達成に向けて努力します。
◆ カーボンニュートラル(CN)とは
二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味します。
出典:環境省ホームページ(https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/)
2. 伸銅業における技術的取組み
これまで、会員各社は、社会のニーズや顧客のニーズに対応し社会環境問題の解決に寄与する伸銅品の機能開発やその生産技術の開発に尽力してきました。
今後も会員各社がこの活動を継続すると共に、共同で社会を広く俯瞰して、社会環境問題の解決に寄与する技術テーマを選定し、産学連携を活用した共同研究開発を行っていきます。
(1)伸銅業におけるSDGsへの技術的取組み
No | 製品 | 技術開発・製品開発 | 主な貢献 | SDGs |
1 | 板条 | 高強度・高導電銅合金条 | コネクタ等の電子部品の小型化(省資源) 自動車用電装部品の高性能化、高機能化(省資源) |
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2 | 高導電銅合金条 | xEVの普及促進(気候変動に具体的な対策を) | ||
3 | 高精度薄板(箔)条の製造技術 | コネクタ等の電子部品の小型化、薄肉化(省資源) | ||
4 | 棒線 | 鉛レス快削黄銅棒 | 有害金属の使用量削減 黄銅棒のリサイクル原料使用料100%(省資源) ※鉛レス黄銅棒除く 飲料水用鉛レス黄銅で安全な水の実現に貢献(健康) |
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5 | 棒線管 | 超高強度黄銅 | 水素インフラの普及促進(気候変動に具体的な対策を) | |
6 | 管 | 高性能伝熱管 | エアコンの高効率化(省エネルギー) |
(2) 外部資金による共同研究
共同技術開発を進め、下記外部資金による研究開発に取り組みました。今後
とも学と連携した協調領域での共同研究開発を進めます。
①エネルギー・環境新技術先導プログラム/ヘテロナノ組織を活用した革新
的”超”高強度銅合金の設計技術及び製造技術の研究開発
- NEDO委託事業
- 期間:2017年 4 月 17 日 ~ 2018年 3 月 9 日
②省エネルギー戦略に寄与する“ヘテロナノ”超高強度銅合金材の開発
- NEDO助成事業
- 期間:2018年9月28日~2021年3月31日
3.SDGsの取組みに関連するQ&A
最近、得意先や顧客などから会員企業にSDGsの取組に関連した質問が寄せられることが多くなっています。ここでは、伸銅業に共通した内容として、代表的な質問内容に対する回答例を記載します。
問1 伸銅品の製造に係るリサイクル率を教えてください。
(答え) 日本伸銅協会は、伸銅業におけるリサイクル率算出のための考え方及び計算式を定義しました。 ただし、業界としての数値は公表しておりません。 個別のリサイクル率につきましては、伸銅品製造メーカー各社にお尋ねください。 |
問2 SDGsに取組むことで伸銅品の販売価格の引き上げに繋がるのではないか。
(答え) |
4.会員各社の具体的取組み
会員各社の具体的な取組内容を示します。企業名をクリックしてください。(社名五十音順)
●開明伸銅(株) |
●(株)キッツ メタルワークス |
●(株)神戸製鋼所 __サステナビリティ経営 __マテリアリティ __統合報告書・ESGデータブック |
●サンエツ金属(株) |
●JX金属(株) |
●DOWAメタルテック(株) |
●名古屋伸銅(株) |
●日本ガイシ(株) |
●(株)原田伸銅所 |
●古河電気工業(株) |
●三菱マテリアル(株) __サステナビリティ __三菱マテリアルグループの事業活動とSDGs |
●YKK(株) |